私は評価制度・賃金制度の設計・運用をメインに支援している社会保険労務士および中小企業診断士です。
その中で、経営計画と連動させた評価制度を設計することを独自サービスとしております。
今回は、経営計画を評価制度に反映するためのコツを紹介します。
多くの企業様の評価制度の分析をしてきましたが(おそらく100社前後)、経営計画の内容が反映された評価制度を目にしたことはありません。
評価制度の書籍にも経営計画と連動させた評価制度を必要性を記載されているのに不思議ですね。
目次
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経営計画を評価制度に反映させる理由
経営計画を評価制度に反映させる理由は以下の点があがられます。
●社員の成長や頑張りと経営目標の達成につなげるため
●経営目標の達成に向けて各社員の役割を理解しやすくするため
●社員のモチベーションアップによる活力を会社成長につなげるため
つまり、会社の成長と各社員(人材)の成長のベクトルを同じ方向にすることが大きな理由だと言えます。
社員が最大限の努力をし、成長したとしても、それが会社の成果につながらないことであればまったく意味がありません。
極端な例ですが、建設現場スタッフが作曲スキルを向上させても会社にプラスにならないですよね。
具体的なコツは
経営計画を評価制度に反映させるためのコツですが、最大のポイントは経営計画作成時にあります。
具体的には、経営計画の内容に人材が習得すべきスキルや行動項目を盛り込むことです。
経営計画の内容やフォーマットは各企業様によって差異がありますが、概ね業績数値目標・経営方針・全社経営戦略・各部門数値目標・各部門実行項目が入っていることが多いと思います。
目標達成に向けた戦略や実行項目を考える際、新たな取り組みが必要になることが多く、また各社員に求めるスキルも今までと異なった内容やレベルアップが必要になりやすくなります。
その辺りを考えながら経営戦略等を検討しておくと、後々の評価制度に反映しやすくなります。
考えられる効果は
経営計画を評価制度に反映させたうえで、評価制度を運用することで以下の効果を見込めます。
●経営目標の達成に向けた確率が向上する
●経営目標の達成に向けた課題点の早期発見につながり、事前対策の効果が大きくなる
●会社の評価基準と社員の評価基準が一致しやすくなる
ことがあげられます。組織のベクトルを同じ方向にし、太くさせるイメージです。
評価制度は経営戦略のうち、人事戦略の中心をなすツールとなります。
多くの企業様で、社員のモチベーションアップのためのツールと考えられていますが、真の目的はそこではないと私は考えています。
まとめ
経営計画を評価制度に反映させることで、社員の成長や頑張りを経営目標達成の推進エネルギーに変換することが可能となります。
また、PDCAサイクル(計画⇒実行⇒検証⇒見直し⇒)という言葉がありますが、評価制度は経営計画の検証と見直しのツールとして活用することで経営目標の達成確率を飛躍的に向上させることができます。
その運用イメージを意識しながら、経営計画と評価制度設計することが求められます。一回設計してしまうと大きな修正が難しくなりますので。
是非、評価制度の見直しを考えている企業様は頭に入れておいて欲しいなと考えます。
↓PDCAサイクル
PDCAとは何か?とても簡単に説明します! | デジタルマーケティングブログ (digitalidentity.co.jp)
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