事業計画書はなぜ必要か | 起業マニュアル | J-Net21[中小企業 ...

会社は、市場環境において自社の強みの強化を繰り返しながら、成長を続けてきています。特に自社の強みや先代や現在の経営者が長い年月をかけて積み上げてきた財産です。事業承継を通して、後継者へ経営の意思を引き継ぐと共に、事業承継後も継続して強みの強化を図りながら更なる会社の成長につなげていく必要があります。今回は、そういった事業環境の分析を通した中長期経営計画の作成や後継者の選定に関して解説していきます。

  •  ●経営環境の把握
  •  ●自社の状況の把握
  •  ●将来の事業計画の検討
  •  ●その他

経営環境の把握

会社を取り巻く外部環境は刻一刻と変化しています。特に以下の点は十分分析する必要があります。そして、自社の経営資源を活用できる分野の選定が生き残りには必須となります。

 

①社会経済のグローバル化
国内消費が低迷していく中、販売先を国外に求めることが重要になったり、調達先も海外業者も選択肢に含めることが想定されます。また、人材雇用でも外国人雇用を検討しないと人手不足が解消しない場合もあります。海外へ対応していくためのノウハウや技術力を蓄積していくことが今後は必要となるかもしれまえん。

 

②情報化社会の進展
人手不足が顕著になる中、業務効率化を図りながら業務の省人化を考えないと事業の継続さえ難しくなることが考えられます。また、競業との競争力強化のためには、IT技術やAIといった新しいテクノロジーの活用は重要になることが考えられます。

 

③少子高齢化の加速
高齢者の構成比が大きくなる中、市場への対応や、高齢者雇用の有効活用を今後は考える必要があります。そのための販売プロモーションや雇用環境整備は柔軟に実行していくことが求められます。

 

④働き方の多様化
労働力不足が大きな課題となる方、女性就業者や短時間労働者の適正配置や、テレワーク等の柔軟な働き方の導入等は、こちらも重要になるかもしれません。

 

自社の状況の把握

自社内の経営資源の分析も同時に重要となります。社内分析には様々な、以下の様なフレームワークが活用できます。

 

①SWOT分析
自社内の強み・弱みと、社外の機会・脅威を分析し、経営戦略をまとめる手法です。

 

②3C分析
顧客・競業・自社の3つの切り口で、情報を収集するツールです。SWOT分析への情報収取として活用できます。

 

③バリューチェーン分析
原材料調達から商品・サービスを顧客に提供するまでのプロセスを明確にし、自社の付加価値を高める要因を分析するツールです。

 

④VRIO分析
自社の経営資源を価値・希少性・模倣可能性・組織化といった区分で分析し、自社の強みが競争力を有するかどうかを分析するツールです。

 

⑤PEST分析
政治・経済・社会・技術を切り口として自社を取り巻く外部環境の情報を収集するツールです。

 

⑥ファイブフォース分析
自社を取り巻く競争環境を、業界内でも競争・新規参入・代替の存在・買い手の交渉力・売り手の交渉力の5つの観点から分析するツールです。

 

いずれにしても、社内の現状と今後の方向性を明確にしていくことが事業計画作成に事前準備として必要です。

 

将来の事業計画の検討

経営環境と自社の状況を把握した上で、後継者へ事業承継を実行するまで、そして事業承継完了後の更なる会社の成長にむけて、明確な中長期経営計画を作成するべきです。そのときに、経営者と後継者、可能なら次世代幹部候補も一緒に作成することがベストです。

 

また、外部環境の今後の方向性が推測できるようなら、どういった後継者のタイプが良いかも分析できると良いかと考えます。

 

 

その他

今回のブログの内容をYouTube動画でも解説しています。

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後継者が経営者になったときに次世代組織の構築方法に関してWEBセミナーを行います。
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【予約ページ】事業承継に向けた後継者主導の次世代組織の構築方法 公開WEBセミナー

 

 

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評価制度の設計・運用のノウハウ – YouTube
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