先月、日本電産の永守会長がCEOつまり社長に返り咲きました。
日産自動車出身の関氏に社長を譲ってわずか1年での返り咲きとなりました。
今回の日本電産に限らず、過去にはユニクロの柳井氏、ソフトバンクの孫氏などのように、日本を代表するカリスマ経営者の後継者は中々固まっていないことが多いようです。
ということで、今回はカリスマ経営者の事業承継の難しさを考察していきます。
日本電産の経営トップに永守重信氏返り咲き 関氏、1年足らずでCEO交代|経済|地域のニュース|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)
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歴史も示す後継者問題の難しさ
後継者問題や事業承継問題は昔からあることです。
実際に、ホトトギスの俳句で比較される織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3名で後継者問題はうまく乗り切ったのは徳川家康のみです。
他の2人は自身のカリスマ的な統率力で歴史に名を残しました、後継者育成には失敗しその後の栄華を引き継ぐことはできていません。
また、騎馬先方で戦国時代に無類の強さを誇った武田信玄も後継者問題に失敗し、言い方が悪いかもしれませんが、歴史に脇役になってしまいました。
現代の企業経営で考えても、会社の反映させた社長が引退もしくは亡くなった後に会社の衰退していることは珍しいことではありません。
カリスマ経営者が苦悩
昭和から発展してきた企業と平成から飛躍的成長を遂げた企業では後継者問題は違ってきているようです。
昭和から歴史を積み上げてきた会社は後継者問題よりも会社の社風・体質を改善することが必要となっている企業が多いように感じます。
その代表は東芝であり、いま正に蓄積した膿を出し切って新たな会社に生まれ変わるのか、それとも外資ファンド等に飲まれるな瀬戸際の様な気がします。
一方、平成から飛躍的な成長を遂げたユニクロ、ソフトバンクそして歴史ある会社ですが日本電産等のカリスマ経営者のエネルギーで成長してきた企業は後継者が中々決まらないですね。
今回は、永守氏はコロナ等の不況もあり経営改善が急務だったこともあるかもしまませんが、私個人としてはカリスマ経営者と後継者候補の時間的感覚のギャップが大きいことが最大要因だと考えています。
これは、私が関わってきた中小企業のカリスマ経営者にも言えることですが、長年会社を守ってきたカリスマ経営者は決断力のスピードが桁違いです。
最大の武器ですが、逆に最大の弱みともなります。
特に、後継者などの他人に経営を任せてみても、この時間軸の違いににイライラし、結局自分が経営者に返り咲くことは意外に多いようです。
後継者にとっての心構え
カリスマ経営者の後継者は苦労することが多いようです。
簡単な話ではありませんが、何よりも経営者と後継者の意見交換や情報共有が重要となります。
そのために、事業承継も見据えた経営ビジョンを共有し、何を実行していくのか、そしてどういった人材育成をするのかを明確にすることが必要です。
後継者は長期的なビジョンを持ちながら、カリスマ経営者の決断力の判断基準を徐々に学びながら・・。
かつ我慢づよくやっていくことですかね。
その他
事業承継において、以前から伝えているように『事業承継計画』を明確にしていくことから始めることをお勧めします。
事業承継支援・人事評価制度支援の解説動画も是非ご覧ください。
事業承継の進め方 – YouTube
事業承継計画の作成方法 – YouTube
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