最近対応している事案もそうだったんですが、事業承継に関係する経営相談が最近増加傾向です。私が関わるクライアント様や相談される企業様は中小企業がメインなこともあり、親族内の事業承継が多いのですが、課題点も多岐に渡ります。実際に、中小企業白書でも2~3年に1回ペースで事業承継がとりあげられていますが、後継者不在による経営者の高年齢化や廃業件数の増加が問題になると同時に、後継者が40代くらいで事業承継が完了するとそうでない企業より収益性アップの効果が高いと統計データでも出ています。

↓中小企業白書2019年 経営者の世代交代 

04Hakusyo_part2_chap1_web.pdf (meti.go.jp)

04Hakusyo_part2_chap2_web.pdf (meti.go.jp)

今回の経営相談について

今回は某建設業からの経営相談で伺った事例です。最近では目にしたこともないくらいの財務諸表の内容で、安全性・収益性・成長性そして資金繰りと非の打ちどころのない状況でした。社長は70歳の創業者ですが、とてもそうは見えないバイタリティのある方でした。ところが、35歳前後の社長のご子息が後継者候補としているようですが、中々後継者としての覚悟決まらなくて困っているとのことでした。逆に財務内容が良すぎることで相続時の株価が高くなり難しいる面があるようでした。ただ、よく話を聞いてみると社長自身が代表でしばらくは残るなど本当は引退したくない気持ちがあるようでした。私のような年代のコンサルが説得しても難しいので、年齢が比較的に近いコンサル(事業承継士)に話をしてもらい今後の事業承継プランを打ち合わせしてもらいました。

今後の展開は

社長のもしものことがあった場合の相続人は副社長の奥様と、後継者以外に長女・次女・長男・次男(後継者)の4人がおり、まずは事業承継や相続も含めた家族会議で社長の今後の考えや思い、後継者の不安、その他親族の考えを聞いて事業承継時期やその後の社長のポジション(年齢も考えれば代表権の承継を進めたうえでの対応)を検討することで合意している状況です。社長も後継者の覚悟があるような代表引退も考えてもらえることになりました。そして、後継者の方と面談し、不安な気持ちを聞きながら、次世代組織に向けての体制づくりの支援プランと事業承継協会が開催している後継者塾へ参加してもらうことになりました。最初の面談からここまで持ってくるのに3か月かかっています。社長の決断もそうですが、後継者の決断にも時間がかかりますのでこれくらいはかかることが多い状況です。

最近の傾向

事業承継が関わる経営相談は、我々第三者からすると大変です(正直申し上げると)。特に私からすると人生の先輩となる年代の社長の説得には苦労します。また、後継者の性格や姿勢でも大きく違ってきます。ある別の会社では、50歳代のベテラン社員がいる状況でも覚悟を持って様々な部門の話を真正面から聞いたり、各難題にも逃げずに立ち向かう30代後半の後継者の支援に関わっていますが、この会社では後継者指名後2年前後は苦労しましたが、今では社内でも一目置かれる副社長となり、大半の経営事項の決断を行っています。中小企業白書にもありますが、事業承継を決めたらできるだけ早い段階かつ後継者が40代前後で動き始めている企業様は比較的うまく進んでいるように感じています。(もちろん各企業様の状況で違うかと思いますが・・)

ちなみに、事業承継協会で今年度の後継者塾の無料ガイダンスをしますので、興味がある方はこちらをどうぞ。

後継者塾 無料・リモート セミナー&ガイダンス | 事業承継センター株式会社 (jigyousyoukei.co.jp)

2015Bガイダンスチラシ_ページ_1

 

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