働き方改革推進支援助成金(勤務間インターバール導入コース)は、休息 ...
今回は、働き方改革推進支援助成金の中で、『勤務間インターバル制度導入コース』の助成金を紹介します。
2018年から導入された助成金ですが、今年は新たな支給要件も追加されています。
そもそも、『勤務間インターバル制度』とは、各勤務日の就業終了から翌日の出勤までに、9時間以上の間隔(インターバル)を会社ルールとして確保する仕組みを導入することです。
推進された目的は生産性を向上させて、時間外労働の削減につなげるということで政府も推進していました。
計画申請等の期限が令和3年11月末日までと期限もある助成金ですので、興味がある方は早めに進めることが必要です。

↓昨年の支給要件
令和2年度 働き方改革推進支援助成金 (勤務間インターバル導入コース)~最大100万円~ | 栃木助成金相談センター (tochigi-joseikin.com)

  •  ●支給適用の条件・概要
  •  ●支給対象となる取り組み
  •  ●支給額
  •  ●受給への手続き・流れ
  •  ●注意点

 

支給適用の条件・概要

時間外労働等改善助成金の勤務間インターバル導入コースとは? - 人事 ...

この助成金の支給要件は、

①労働者災害補償保険の適用事業主であること

②次のアからウのいずれかに該当する事業場を有する事業主であること
●ア 勤務間インターバルを導入していない事業場
●イ 既に休息時間数が9時間以上の勤務間インターバルを導入している事業場であって、対象となる労働者が当該事業場に所属する労働者の半数以下である事業場
●ウ 既に休息時間数が9時間未満の勤務間インターバルを導入している事業場

③全ての対象事業場において、交付申請時点及び支給申請時点で、36協定が締結・届出されていること

④全ての対象事業場において、原則として、過去2年間に月45時間を超える時間外労働の実態があること

⑤全ての対象事業場において、交付申請時点で、年5日の年次有給休暇の取得に向けて就業規則等を整備していること

⑥中小企業基本法の中業企業に該当すること(以下参照)

中小企業事業主

導入当初は、どの企業も適用できていましたが、不正受給も多かったと聞きますので、支給要件は年々細かくなっています。

支給対象となる取り組み

以下のいずれかの取り組みが該当します。

  1. 労務管理担当者に対する研修
  2. 労働者に対する研修、周知・啓発
  3. 外部専門家(社会保険労務士、中小企業診断士など) によるコンサルティング
  4. 就業規則・労使協定等の作成・変更
  5. 人材確保に向けた取組
  6. 労務管理用ソフトウェアの導入・更新
  7. 労務管理用機器の導入・更新
  8. デジタル式運行記録計(デジタコ)の導入・更新
  9. 労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新
  10. (小売業のPOS装置、自動車修理業の自動車リフト、運送業の洗車機など)
  • 研修には、業務研修も含みます。
  • 原則としてパソコン、タブレット、スマートフォンは対象となりません。

また、「9時間以上11時間未満」または「11時間以上」の勤務間インターバルを導入を目指すと共に、以下の成果目標を実施計画に明記し、取り組むことが求められます。

ア 新規導入
勤務間インターバルを導入していない事業場において、事業場に所属する労働者の半数を超える労働者を対象とする、休息時間数が9時間以上の勤務間インターバルに関する規定を労働協約または就業規則に定めること

イ 適用範囲の拡大

既に休息時間数が9時間以上の勤務間インターバルを導入している事業場であって、対象となる労働者が当該事業場に所属する労働者の半数以下であるものについて、対象となる労働者の範囲を拡大し、当該事業場に所属する労働者の半数を超える労働者を対象とすることを労働協約または就業規則に規定すること

ウ 時間延長

既に休息時間数が9時間未満の勤務間インターバルを導入している事業場において、当該事業場に所属する労働者の半数を超える労働者を対象として、当該休息時間数を2時間以上延長して休息時間数を9時間以上とすることを労働協約または就業規則に規定すること

上記の成果目標に加えて、対象事業場で指定する労働者の時間当たりの賃金額の引上げを3%以上行うことを成果目標に加えることができます。

支給額

下記表が上限額となり、機材導入やコンサルタント費用の4分の3(30名以下で、経費等が30万超の場合は、5分の4)が補助として助成させる。

勤務間インターバル制度とは?制度導入で使える助成金について ...

また、5%以上の賃金加算を達成した場合は、人数によって以下の加算があります。

2020年度 働き方改革推進支援助成金(勤務間インターバル導入コース ...

受給への手続き・流れ

働き方改革推進支援助成金(勤務間インターバール導入コース)は、休息 ...

上記の流れに沿って、規定の計画申請書類で交付申請をしたうえで、取り組みを実行していきます。
詳細は以下のリンクを参照してください。

働き方改革推進支援助成金(勤務間インターバル導入コース) |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

注意点

予算が限られている助成金なので、予算に達すると申請できなくなります。また、交付申請は令和3年11月30日までの期限がある点と、取り組みも令和4年1月31日までしないと支給できなくなります。
いずれにしても、取り組む場合は早急に実行することが必要となります。

 

賃金制度の設計ノウハウを紹介した動画公開を始めました。

2-6.賃金テーブルの作成方法⑤ – YouTube
2-5.賃金テーブルの作成方法④ – YouTube
2-4.賃金テーブルの作成方法③ – YouTube
2-3.賃金テーブルの作成方法② – YouTube
2-2.賃金テーブルの作成方法① – YouTube
2-1.賃金制度の概要 – YouTube

 

 

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