ある企業様の経営相談についての経営診断でしばらく忙しくしていました。今回は診断チームにて対応し、私は財務を担当しました。久々の経営診断でしたがやはり大変です。詳細は情報管理の面で説明できませんが、ある高付加価値製品を製造・販売している企業様で毎年成長し続けているいわゆるイケイケの成長企業でした。
今回の企業様の現況は
財務分析を中心に課題点と改善提言を進めるのが今回の私のチーム内での役割でした。収益は良好で粗利率(製品利益率)は業界平均からもはるかに良い会社で、ここ4年は毎年前年比約110%を維持しているような会社でした。経営者は製品開発も中心に行っているカリスマ型のタイプで、企業内でも製品開発から販売戦略も自らが先頭に立って対応している状況でした。社員数も20名前後で、現状では今のカリスマ的な経営姿勢でしばらくは問題ない状況でした。(将来的には別ですが)
課題はどこなのか?
売上確保といった攻め手が得意な企業様でしたが、逆に財務(特に貸借対照表から見える安全性)を中心とした守りは整備されていない状況でした。特に今回はコロナ特別融資を中心に研究開発資金を確保していましたが、逆に借入金過多になりかけていました。攻め手の社長の姿勢が社内風土にもなっており、守りへの対策が未整備だったようです。今回は、財務分析から確保した利益を内部留保に蓄積しながら、財務安全性を強化することを提言しました。
先方の危機感が芽生えた瞬間
私の報告において、現状の延長で売上高が前年比105%継続した場合と、前年比95%継続した場合の2パターンのシミュレーションから返済原資と営業キャッシュフローの推移を紹介しました。社長は今まで成長してきていたので売上が万が一にも下がることは想定していなかったようです。確かに、現状はコロナ禍でも業績好調で問題ありませんでしたが、リスク管理には最悪の想定も必要です。今回は、私から最悪の想定が起こっても持ちこたえるための具体策を説明しておきました。いずれにしても足元を見つめることは重要なのだと私自身も勉強になりました。
↓下記も参考にどうぞ
「危機管理」と「リスク管理」の違い、分かりますか? | 観光危機管理考えるプロジェクト (tourism.jp)
お電話でのお問い合わせ
Tel.092-957-1681「WEBサイトを見た」とお伝えください。
各種業者様からの営業電話はお断りしています。
メールフォームでのお問合せ
お問い合わせに際して
メールフォームからお問い合わせいただいた際は、入力された連絡先に折り返しご連絡いたします。
内容に誤りがあるとこちらからご連絡できかねますので、入力の際はお気をつけください。
また、打ち合わせ中など、電話に出られない場合がございます。番号が通知された不在着信が確認できた場合は、表示された連絡先に折り返しご連絡いたします。ご迷惑をおかけしますが予めご了承ください。