トライアル雇用助成金とは? | クリニック開業ナビ

令和3年度の雇用・労働分野の助成金の概要が4月後半に公開されていました。
一通りの内容を確認しましたが、令和2年度と助成金の種類自体は大きな変更は無かったように私は考えています。
コロナ禍への経営支援やDX化のシステム導入などの新たな働き方への新助成金が追加されると噂されていましたが、予測外れだったようです。
ただ、受給へのハードルは令和2年度より上がった印象があります。特に、新たな賃金制度導入や教育体系整備とうの仕組化だけで助成金が給付される内容はかなり減っているようです。
特に労働生産性や離職率の目標達成されて初めて助成金が支給されるといった目標達成助成が多く盛り込まれています。
やっと内容が出そろいましたので、助成金の解説をチョコチョコとこのブログでやっていきます。
今回は、私が考える最も初心者向けで入門的な助成金である『トライアル雇用助成金』を解説します。

 

  •  ●支給適用の条件・概要
  •  ●支給額
  •  ●受給への手続き・流れ
  •  ●注意点
  •  ●まとめ

 

支給適用の条件・概要

2018年度版】トライアル雇用で月額4万円の助成、トライアル雇用助成金 ...

『トライアル雇用助成金』とは、職業経験・技能・知識の不足等から安定的な職業が困難な求職者を、ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により、一定期間試行(トライアル)雇用する事業主に助成する制度です。
事業主は、その適正や業務遂行可能性を見極め、求職者および求人者の相互理解を促進すること等を通じて、求職者の雇用機会を実現するとともに、人材不足の解消を図っていくことを目的としています。
つまり、事業主は試行(トライアル)期間で判断し短期的もしくは長期的な視点で戦力となると判断できれば本採用を決断し、戦力として難しいと判断すれば期間満了として採用を見送ることもできるのです。
更にこの助成金は、採用対象者や労働時間等の違いで以下の6つのコースに分けられます。

●一般トライアルコース
●障碍者トライルコース
●障碍者短時間トライアルコース
●新型コロナウイルス感染症対応トライアルコース
●新型コロナウイルス感染症対応短時間トライアルコース
●若年・女性建設労働者トライアルコース

今回は、『一般トライコース』を中心に説明していきます。

また、諸々の手続きは後で説明するとして、雇用保険適用事業であり、労働保険等の直近3年間で滞納していないとうの条件が必要となります。
(この辺りは、厚労省の助成金では共通条件とありますが・・。)

支給額

トライアル雇用奨励金とは? | 融資のことで悩んだら【資金調達ノート】

上記表にも記載していますが、助成金の支給額はトライアル雇用期間を月単位で分割し、最長で3ヶ月支給されます。
就労予定月の75%以上出勤させている場合で、最長3ヶ月のトライアル期間就労させている場合だと、

4万円/月 × 3ヶ月 =12万円 が助成金の給付額となります。
期間中に事業主が支給する給与の全額は難しいでしょうが、概ね20%前後は助成金で補填されるといったイメージかと思います。

受給への手続き・流れ

3分でわかる】トライアル雇用とは? 仕組みを解説! 助成金の条件 ...

受給の流れとしては、多いのはハローワーク経由で求職者を受け入れる場合が多いので、ハローワークに求人情報を掲載することが最初のステップになることが多いです。
地域によっては、トライアル雇用を検討することを担当者へ伝えておくことで、求人情報に”トライアル雇用可能”などと記載してもらえることもあります。
募集する求職者がトライアル雇用の対象者かどうかは事業主では統制できませんが、仮にトライアル雇用の対象者が募集してきて、事業主がトライアル雇用を開始する決断をすれば『実施計画書』を開始日から2週間以内にハローワークへ提出することなります。
後は、トライアル雇用終了日の翌日から2か月以内に、支給申請すると共に、出勤簿・給与台帳等の必要書類を提出して手続きはほぼ完了です。
また、トライアル雇用終了後に対象者で、母子家庭の母等を引き続き雇い入れる場合は、『特定求職者雇用開発助成金』の一部が受給できることがあります。

注意点

当助成金は、比較的に手続きは簡単で対応しやすい助成金だと言われています。
私の印象としては、決して手続きが難しい助成金とは思いません。(上表と相違しますが・・)
ただ、給与を適正に払っているかや、勤務状況に相違が無いか等をチェックされる場合はあるので、総勘定元帳や給与台帳および出勤簿の提出や提示をトライアル雇用期間中に求められる場合があるので、書類準備は確実にしておく必要があります。
また、即戦力や経験者としての求職者は正直望みが薄いので、ある程度は育成するつもりで採用に臨むことが必要です。
そうでない場合は、活用が難しい助成金だと思います。

 

まとめ

トライアル雇用助成金は多少の運もありますが、助成金の手続きとしては初心者向けの内容です。
また、かなり以前からある助成金で、私の私見ですが、無くなることは考えにくい助成金です。
採用はどこの企業でも必要なので、まずは試してやってみるのもいいかもしれません。

 

賃金制度の設計ノウハウを紹介した動画公開を始めました。

2-4.賃金テーブルの作成方法③ – YouTube
2-3.賃金テーブルの作成方法② – YouTube
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2-1.賃金制度の概要 – YouTube

 

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